日本に帰国した人に「日本とアメリカどっちがいーいー?」なんてよく聞いていたが、私もよく聞かれる。だれもが「アメリカ!」って答える。もちろん私も。アメリカってひとくくりにすると広すぎるので、やっぱりカリフォルニアと言った方がいいのかもしれないが、アメリカがいい。
気候はもちろんのこと、なんだろ、空気感や人との間合い、車でどこでも行ける(これは今車がないから思うだけかも?!)、自由感、やりたいと思った事が比較的簡単に始められる、日本にはないものの中で暮らせたことだろうか。日本のものも適度すぎるほどに手に入り、まったく不自由もなく。でも一番は17年間で出来た気の合ういい友達に恵まれた事かなーー。アメリカで不便さを感じたことはない、いやあったのだが、あまりにも思い出が輝き過ぎて思い出さない、汗。
逆にいればいたで文句をブーブー言う事はたくさんあったとは思うが、例えば健康保険。加入する健康保険によってサービスが違うので英語の資料を読んで自分に合う且つ経済的にもまかなえる保険を探さなくてはいけない、とか(日本は受けられるサービスが一律だから)、矯正歯科を探した時には全部治すか治さないか(結局やらなかった)の選択しかなく、もっとオプションはないのか、と思ったことなど。日本語なら細かいニュアンスを伝えられたのにな、とか。でもファミリードクターが時間を割いてゆっくり話しを聞いてくれる、なんてことは私が通ってみた日本のお医者さんではないことなので、アメリカの勝ち(勝負している訳じゃないね笑)。日本の歯科は予約制が多いようだが、内科などは大体のところが予約なしなのでとにかく待たされる。待った末にこの間行った皮膚科は1分も先生と話さなかったと思う(メガネ跡がなんとかならないか、というどうでもいい理由だったからかも、大汗)。
アメリカで誰もがやらなければいけない確定申告も面倒だと思ったけど、一度やればコツも掴めるし、結局我が家は税理士さんに頼んでいたので全然不便なく。むしろお得感があった。食料品には税金がかからない制度もいい。日本でもファーマーズマーケットがポピュラーになってきたけど、定期的に、とか歩いて行けるところに、となるとどれも遠いし電車に乗ってまでは行かない。時々無人で「キャベツ◯◯円。お金は箱に入れて下さい」なんて言うホンワカには運が良ければ出会えたりするけど笑。家の近所で働いていたせいか、昼休みや仕事帰りに友人たちに気軽に会えたのもよかったし、考えてみれば友人ほとんどが同じような場所に集中して住んでいたので文字通り近かった。昼休みにパッパと食料品を買って仕事帰りは家に直行、もとっても便利だったし。
でも日本はなんでもきっちりしている。ゆえ、過剰なサービスとも言われるのであろうが、壊れたものの修理に関してはやっぱり早いし、正確、丁寧。食料品、ドラッグストアなど、気の利いたものが細かく揃っているので便利は便利。逆に手作りしていたドレッシングやソースなど、買った方が種類も豊富で早いと思う。なので「手作り」するものが少なくなったかも。
日本でバスタブの深い追い炊きの出来るお風呂に毎日入れるのはいい→アメリカでもこのように改装は出来るはず。
水。特にサンタクララはカルシウムや余分なミネラル分?の入ったお水で食器や水回りに水跡の点々が付いて掃除するのが大変だったけどそれがないかな→これもフィルターを入れれば解決されること。
コンビニは文字通りコンビニエント(便利)。
政治的なことは苦手なので、生活に密着した私の中の感想だけれど、いやはやどちらにいてもないものねだりだとは思うけどねー。それに気になるところは改良していけばいいのだから。
このブログを書いていて、今「置かれた場所で咲きなさい」(著者 渡辺和子)のタイトルをふと思い出した。ちょっと前に出版されて話題を読んでいたはず。
読んだ事はあるけど内容はすっかり忘れてしまった汗。ググる(Amazon.co.jp)と本の内容の一部が紹介されていたのでここで再度覚え書き。
「置かれた場所で咲きなさい」著者:渡辺和子
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Bloom where God has planted you.
置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。
咲けない時は、根を下へ下へと降ろしましょう。
「時間の使い方は、そのまま、いのちの使い方なのですよ。置かれたところで咲いていてください」
結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。そんな時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。
どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。
現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる。
いい出会いにするためには、自分が苦労をして出会いを育てなければならない。
心にポッカリ開いた穴からこれまで見えなかったものが見えてくる。
希望には叶わないものもあるが、大切なのは希望を持ち続けること。
信頼は98%。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく。
「ていねいに生きる」とは、自分に与えられた試練を感謝すること。
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今のどっちつかずの根無し草、何か「ここで生きよう!」と言う心意気がないわたしにはぴったりかもしれない。
あるものの中で与えられた試練を感謝しながら生きる、だね。うん。見方を変えてみるのも大事。
改めて読むと言葉の一つ一つがグングン心に入って来る。最初に読んだ数年前はきっと置かれた場所に満足していたんだろーねー。
ちょっと精神世界に入って来てしまったでしょうか。。??!!